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曽木くらしのしるべ

2019/02/05

廃校になった曽木小学校を会場に開かれる、手しごと作家によるクラフトフェア「曽木くらしのしるべ」。中心となって進めているメンバーの皆さんにお話を聞かせていただきました。


(左から)熊崎さん(土岐市役所)、恩田さん、加藤さん、額賀さん、各務さん

―「曽木くらしのしるべ」を開催しようと思ったきっかけはなんですか。

額賀さん

もともとは、陶芸作家である私たち3人(恩田・加藤・額賀)が美濃焼こみちというイベントのお散歩会に参加したことで、観光協会や市役所の方とつながり、廃校になった曽木小学校でクラフトフェアをしたいという思いを伝えたことがきっかけです。

 

―廃校が会場ということで、困っていることはありませんか。

額賀さん

熊崎さんが土岐市役所の管財課の方とかけあってくださったおかげで、会場を無料で借りられることになりました。ただ、廃校になってから長いこと使われていなかったので、上下水道の問題や電気の問題、あと駐車場をどうするかという問題がありました。ただそれも、土岐くらしのラボ05(「地域と生きる」暮らし)で曽木町の方とつながれたおかげで、地元の会社の駐車場を借していただけることになりました。また、発電機の貸し出しを申し出てくださったり、水はタンクを使えばいいんじゃないかとご提案くださったり、簡易トイレを町内で貸し借りすれば良いんじゃないかと業者さんからご提案いただいたり、地元の方にとても助けていただいています。

 

―なるほど。この活動を通じてより一層地域とのつながりが深くなり、広がったんですね。

額賀さん

はい。私はこの活動をするまでほとんど地域の方とのつながりがなかったんです。娘が産まれるときに土岐市に引っ越してきたので、まだ6年ぐらいなんです。これまでは、地域の人とそこまでつながりはなかったのですが、ラボが始まってからたくさんの方とつながることができました。

加藤さん

私もそうです。おじいちゃんおばあちゃんが地域の人とつながってはいましたが、私自身は顔を知ってはいますが、それ以上の関係ではなかったんです。だから今回のラボで、私個人と地域の人たちとのつながりができたと思っています。

恩田さん

私たち、誰も地元で育っていないのですが、今回の活動を通じて、地域とのつながりが驚くほど増えました。
地域に溶け込むことに対しても、抵抗は全くなかったです。曽木町の皆さんが本当にフレンドリーで。こちらがびっくりするほどやさしくしてくださるので、最近では、逆に遠慮せずにしっかりと甘えたほうがいいのでは、と思っています(笑)

額賀さん

よく私たちのことを見ていてくださり、「おい大丈夫か」って心配してくださいます。

恩田
そうなんだです。必要な物は貸してくださいますし、こうしたらどうだろうとアイデアも提案してくださいます。私は土岐市在住ではなく瑞浪市に住んでいるのですが、もみじライトアップイベントの下地があるからか、とにかく曽木町の男性の地元パワーがすごいんです。そしてそのパワーを私たちにも分けてくださるというか(笑)

 

ー損得勘定のない手助けが気持ちいいですね。

額賀さん

そうなんです。今日のこの場所(地元の方の敷地内にある離れを使用)もミーティング場所として使わせて頂いています。話し合う場所がいるでしょう、ここを使って、と軽く言ってくださいました。

恩田さん

公民館を予約して使うよりも、ここだと空いていればいつでも使えるのでとても助かっています。あちらから申し出てくださったのが嬉しかったです。そうだ。あと、さり気なく様子も見に来てくださるんです(笑)

額賀さん

そうそう。「大丈夫か?」みたいな。

加藤さん

いつだったか、大学芋を持ってきてくださったんです。料理してつくったから、とわざわざ差し入れしてくれて。日々を楽しんで暮らしているのが伝わってきました。

各務さん

それに、ラボの話し合いの時にも、地元の女性が「私こんなものつくれるよ」」と紙でつくった兜の作品を持参してくださったり。

額賀さん

今ではもう何かあるとすぐ電話してしまいます。電話で相談できるようになったのはすごくありがたいです。

恩田さん

「それは無理だ」と言わず、「とりあえずやってみよう」という感じがあります。心配はしてくれますが否定はしないんです。かっこいいなあって思います。

ー素敵ですね。今回のクラフトフェアでは、皆さん自身の作品も展示されると思うのですが、思い描いている会場のイメージなどありますか。

額賀さん

今、メンバーが集まり始めて色々と変化しているのですが、今回のクラフトフェアは普通の展示にするのではなく、コンセプチュアルなものにしようか、という話もあります。旅先で出会った風景だったり暮らしだったりを外から覗いているような感じの展示をしてみようかなと。日本にとらわれず、もちろん日本的な場所もあっていいのですが、会場をしっかりとつくり込んでみたいという思いがあります。提案してくれた友だちは、例えばパリのアパートの一室みたいなイメージがあるという話をしていました。そういうのを、家具も含めて再現してみたり。まだ形ははっきりしてはいないんですが。

各務さん

よくあるクラフトフェアだと作家ごとに店があるのですが、今回は作家ごとに分けることにこだわらず、色んな作家の作品が集まって一つのイメージの場をつくるのはどうだろう、というアイデアもあります。

恩田さん

クラフトに限らず、例えば採ってきた植物を展示するのもいいなぁと。

額賀さん

イメージは漠然としているのですが、人が集まってくると色んな変化があり、良い方向に進んでいるという実感はあります。楽しみにしていてください。